アンフェアな相棒 20
2008年 02月 28日
まだ暗い中、目を擦りながら、青島は携帯電話を取った。
誰からだ…ああ、亀山さんからだ。
「おはようございます」
「帝都中央ホテル東館で籠城事件発生。犯人はどうやら安藤一之」
青島は飛び起きた。
安藤…本当に事件を起しやがったのか。
「皆さんは…」
「俺はまだ自宅。右京さんはもう現場に向かってるらしいけど」
「俺は何処に…?」
「現場直行…いや、銃の携帯命令が出たから、一度本庁に」
「わかりました」
夜は雪平さんに付き合わされて、まだ2時間も寝てないのに…。
体を起こすと、見慣れない部屋にいた。
驚いて目が覚めてしまったではないか。
青島は注意深くあたりを見回した。
まもなく、携帯電話が鳴った。
電話を開く音の後に聞こえた声は。
「はい雪平」
…右を向くと、そこには雪平が寝ていた。
しかも全裸。
青島は目のやり場に困った。
だがのんびりもしてられない。
手探りで服を探したが…どうやら自分で着ているようだった。
「雪平…さん?」
雪平は起き上がり、青島を向いた。
「なにやってんの、急ぎなさい」
「いえ…雪平さん、いつの間にここへ?」
「あんたが寝てるから連れてきてやったんだろうが。少しは感謝しなさい。」
青島は腑に落ちなかった。
気が付くと、雪平はいつもの格好だった。
「追いてくよ」
「ああ…はい」
青島は黒のバッグを取り上げ、大急ぎで雪平の後を追った。
「籠城事件だ。帝都中央ホテル西館に前線指揮所を置く。」
刑事部長の内村の声が、警視庁に響いた。
「主任管理官は…大河内、お前にチャンスをやろう。」
大河内は目を見開いた。
「前回の失敗を取り戻せ。お前の好きにして良い。」
「は…」
部屋を出た大河内は、携帯電話を取り出した。
「大河内です、あなたに頼みたいことがある」
「はい?」
杉下は電話の向こうでいつもの声を出していた。
「帝都ホテル籠城事件の指揮官は私が貰いました。杉下さんには私の補佐をお願いしたい」
「刑事部長から止められるのでは?」
「全権を私に委ねられました。だれも私の邪魔はさせません。」
電話の向こうで杉下は笑っていた。
「現場の状態、犯人の人数や要求は何一つ分かっていません。現場に向かってから対処します。」
「大河内さん」
「はい?」
「一つだけ可能性があります。それを排除してからそちらに向かいますが、よろしいですか?」
「勿論です。」
「ありがとうございます。」
大河内は足を早めた。
「右京さん、どうしますか」
「犯人の目星は付いています。その確認に行きましょう」
「わかりました」
杉下はコートを手に取った。
「ああ、亀山君」
「はい」
「2人に連絡を、安藤さんの死亡現場に向かってくださいと」
「わかりました」
亀山は電話を手に取った。
正直、杉下にも確証はなかった。
しかし、ここまで来ればもう賭けに近かった。

あなたへの復讐が始まりました。
さあ、私の目の前に出てきて下さい。
そこがあなたの墓場ですから。
誰からだ…ああ、亀山さんからだ。
「おはようございます」
「帝都中央ホテル東館で籠城事件発生。犯人はどうやら安藤一之」
青島は飛び起きた。
安藤…本当に事件を起しやがったのか。
「皆さんは…」
「俺はまだ自宅。右京さんはもう現場に向かってるらしいけど」
「俺は何処に…?」
「現場直行…いや、銃の携帯命令が出たから、一度本庁に」
「わかりました」
夜は雪平さんに付き合わされて、まだ2時間も寝てないのに…。
体を起こすと、見慣れない部屋にいた。
驚いて目が覚めてしまったではないか。
青島は注意深くあたりを見回した。
まもなく、携帯電話が鳴った。
電話を開く音の後に聞こえた声は。
「はい雪平」
…右を向くと、そこには雪平が寝ていた。
しかも全裸。
青島は目のやり場に困った。
だがのんびりもしてられない。
手探りで服を探したが…どうやら自分で着ているようだった。
「雪平…さん?」
雪平は起き上がり、青島を向いた。
「なにやってんの、急ぎなさい」
「いえ…雪平さん、いつの間にここへ?」
「あんたが寝てるから連れてきてやったんだろうが。少しは感謝しなさい。」
青島は腑に落ちなかった。
気が付くと、雪平はいつもの格好だった。
「追いてくよ」
「ああ…はい」
青島は黒のバッグを取り上げ、大急ぎで雪平の後を追った。
「籠城事件だ。帝都中央ホテル西館に前線指揮所を置く。」
刑事部長の内村の声が、警視庁に響いた。
「主任管理官は…大河内、お前にチャンスをやろう。」
大河内は目を見開いた。
「前回の失敗を取り戻せ。お前の好きにして良い。」
「は…」
部屋を出た大河内は、携帯電話を取り出した。
「大河内です、あなたに頼みたいことがある」
「はい?」
杉下は電話の向こうでいつもの声を出していた。
「帝都ホテル籠城事件の指揮官は私が貰いました。杉下さんには私の補佐をお願いしたい」
「刑事部長から止められるのでは?」
「全権を私に委ねられました。だれも私の邪魔はさせません。」
電話の向こうで杉下は笑っていた。
「現場の状態、犯人の人数や要求は何一つ分かっていません。現場に向かってから対処します。」
「大河内さん」
「はい?」
「一つだけ可能性があります。それを排除してからそちらに向かいますが、よろしいですか?」
「勿論です。」
「ありがとうございます。」
大河内は足を早めた。
「右京さん、どうしますか」
「犯人の目星は付いています。その確認に行きましょう」
「わかりました」
杉下はコートを手に取った。
「ああ、亀山君」
「はい」
「2人に連絡を、安藤さんの死亡現場に向かってくださいと」
「わかりました」
亀山は電話を手に取った。
正直、杉下にも確証はなかった。
しかし、ここまで来ればもう賭けに近かった。

あなたへの復讐が始まりました。
さあ、私の目の前に出てきて下さい。
そこがあなたの墓場ですから。
by silent647 | 2008-02-28 18:59 | 小説の話 | Trackback | Comments(0)





















